第47回テーマ 【 サラカン と タケカン 】

-2022年12月19日 第572号 掲載-

建設業界の中で、使われる文字で
読み方が同じだけど、、、意味が違う
ややこしい言葉が存在します。

それは『監理』と『管理』です。

読みは『かんり』、、、同じですが
文字の区別から業界では、前者を「さらかん」
後者を「たけかん」と呼んだりします。

弊社は、設計専業事務所ですので
設計監理委託業務契約となり
「サラカン」になります
工事を請負う会社は、工事請負契約となり
工事管理を行います。「タケカン」になります。

建築業界的には、、、
『工事管理』する人と
『工事監理』する人となります。

『工事管理者』は、決められた工期を守るようにに
職人や材料の手配して工程の調整します。また現場での
事故や災害が起こらないように安全管理も行います。
設計図通りに工事されているか施工に不具合が無いか
品質監理行い契約した金額での予算管理も行います。

『工事監理者』は、建築主の代理人として
施工されたものが、設計図通りに作られているか
確認すること。またそれができるように
施工者と打ち合わせながら進めていくことです。

『工事管理』は施工する側から管理している人
そして『工事監理』は設計した側から行うものです。

『工事管理者』も『工事監理者』も
同じように建築主と契約しているという立場になるので
関係に上下はありません。

監理者が上のように感じられがちですが
どちらかが絶対というわけではなく、問題があれば
お互いに調整し、建築主に問題のない建物を引き渡す
ということが最大の目的です。

設計と工事をまとめて建設会社に依頼される方以外で
工事会社と別けて設計事務所に設計監理を依頼される
建築主様には『サラカンとタケカン』の違いは
ご理解いただいておきたいポイントとなります。
今日は、サラカンとタケカンの話しでした。