第18回テーマ  【 フローリング4種の違い 】

2021年10月11日 第514号 掲載

今日は床!フローリングについてのお話です。
パッとの見た目は同じようでも
実はフローリングは4種類あります。

1番目 【無垢板】 板の厚みすべて1枚の木の板
2番目 表面に2mm程度の【挽板】を貼った合板
3番目 表面に0.3mm程度の【突板】を貼った合板
4番目 表面に木の模様に印刷【シート】を貼った板

気になる、お値段を先に書いてしまうと
下から上にいく程、高い品物になります。

ちなみに、高度経済成長時代に
つくられた多くの家が3番目の薄く木をスライスした
突板貼った合板です。そして表面にウレタン塗装して
お掃除しやすい艶のあるものが主流でした。

現在では、節のある板や、艶のない板を
好まれる方が多くなりました。

これから実際に選ぶ際に
悩まれる方も多いと思いますのでメリット・デメリット
まとめてご紹介します。

1番目の【無垢材】

選ぶポイントは経年変化や傷を愛せるかどうか。

メリット
・木材本来の味を楽しめる
・経年変化を楽しめる
・調湿作用がある
・冬場でも冷えない
・素足で歩いても気持ちいい
デメリット
・膨張と収縮を起こし板の隙間が常に変化する
・傷がつきやすい
・陽が当たる場所は日焼けして色が変わる
・オイルワックや蜜蝋ワックスなど定期的なお手入れが必要

2番目【挽板】
メリット
・無垢の質感を残したまま膨張と収縮が抑えられた板
・表面の厚みが2mmと厚いので見た目や質感は無垢そのもの
・経年変化を楽しめる
・抗菌・抗ウイルス仕様のものもある
デメリット
・傷がつきやすい
・陽が当たる場所は日焼けして色が変わる
・無垢同様、お手入れは必要

3番目【突板】
メリット
・メンテナンスが楽
・木の風合いを楽しむことができる
・抗菌・抗ウイルス仕様のものもある
デメリット
・調湿効果はない
・経年変化が味わえない
・無垢材と比べると見た目は劣るものもある

4番目【シート張り】
メリット
・コストが安い
・色柄やデザインが豊富
・木肌の凹凸感など、樹木特有の質感を表現したものもある
・汚れが落ちやすい
・日焼けしにくい
・ワックスフリーである
・床暖房やホットカーペットにも対応品が多い
・品質や仕上がりが均一で施工がしやすい
デメリット
・木材本来の味や質感はない
・経年変化がない
・調湿効果はない

選ぶポイント
実際にサンプルを取り寄せて、素足で歩くと
違いが良くわかりますので
検討の折には、是非お試しください。

今日は、フローリング4種の違いの
お話しでした。