第3回テーマ 【 ワイヤー入りガラスが割れた! 】
2021年3月1日 第 484 号 掲載
「 いつの間にか割れていた! 」
何かぶつけてもないし、さわってもない
ガラスにヒビが入り割れているんです。
借りている住まいや持ち家でも
こんな不思議な経験をされた方が
いらっしゃるのではないでしょうか。
実は、ワイヤー入りガラス(網入りガラス)は
割れやすいんです。 えっ? 強くて防犯性があるのではと
思われがちですが、これは防火のためなのです。
ワイヤーの形状はヒシクロスの
格子状のガラスが最も多く
防火ガラスとも呼ばれています。
このガラスの中のワイヤーは
金網状の鉄なんです。火事で割れても
飛散しケガをしないように考えられています。
では、なぜ何もしていないのに
ガラスは割れていたのでしょうか。
それはガラスの中のワイヤーは
熱を持ちやすく西日が当たったり
ガラス近くにストーブなど熱を出すものがあると
わずかではありますが膨張して
窓枠サッシ部分との膨張率の違いから
ガラスが耐えきれずパキッと割れることを
熱割れと言います。
またガラスの小口を見ればわかるのですが
ワイヤーの断面が出ています。この部分が錆びると
錆びで膨脹したワイヤーによりガラスが割れることも
あります、これを錆び割れと言います。
浴室や水回りにある窓がワイヤー入りガラスでしたら
ガラスの内側やゴムパッキンの部分をできるだけ
湿ったままにしないよう心掛けてみましょう。
理由がわかると、暮らし方も変わりますね。
今後も、お役に立つと思われる情報をお届けします。
よろしくお願いいたします。