山手という高級住宅地に、積水ハウスが6棟の分譲マンションを開発・販売する「グランドメゾン The山手プロジェクト」
本プロジェクトは、山手町エリアに点在していた横浜インターナショナルスクールの移転に伴い、その保有地と
同エリアの教会跡地を取得し、6棟のマンションを順次、開発・分譲するプロジェクトである
建設地は、港の見える丘公園や外国人墓地に隣接
このあたりは、建ぺい率40%容積率80%の第一種低層住居専用地域かつ景観地区内に位置しており
高さ規制や緑地保全など厳しい開発規制を受けるため、マンションの姿をほとんど見ることがない
開発に当たっては、雁行・分棟設計や時代に流されない正統派の建物デザインが採用されており
既存の街並みに溶け合い “まちなみ” を作っていくことをコンセプトに開発が進められている
此処は緑と海を身近に感じる山手の高台
その山手の丘の上に建つ低層の集合住宅
観光地と邸宅街が接するこの稀有なエリアにおいては、スケール感と存在感の適切な両立が求められる
加えて、同エリアに分散する敷地にて複数の集合住宅が計画されていたことから
外構植栽や建物外壁などでも連続した一体感を造り出し、山手エリアの新たな景観を担っていくことを強く意識した設計になっている
建物は道路境界線より十分すぎるほど引きを取り、かつての西洋館の様に、地域の誰もが前庭を楽しめるよう工夫されている
共用部コアの部分でスリット状にボリュームを分節し、個々はレンガタイル仕上げとする事で
歴史ある街並みの重みに呼応させたモダンなデザインが意図されている
住戸内では扁平梁を採用し、天井までの大きな窓を実現している
また、植栽や門扉などを保存し、以前そこに存在した建物の記憶もしっかりと引き継いでいる
広々と余裕のある車寄せやガラス貼りのエレベーターホールには優雅さを感じる
豪快な派手さではなく、品の良い余裕さを醸し出す落ち着きのある低層レジデンスである
横浜開港以来、旧外国人居留地として発展してきた山手という土地には、歴史そして文化の足跡が色濃く残っている
そうした先人たちが愛した景観にも、敬意が払われていることがうかがえる
いくつもの洋館の佇まい、眼下の街を静かに見晴らす外国人墓地
いまも堅固なブラフ積みの表情に、山手が刻んできた時の余韻が香る
かつてここには英国公使館が置かれ、その後外国人貿易商の大邸宅や山手ロイストン教会を経て、現在へと至る
“時代を超えて磨かれてきたこの街の風景に調和する佇まい”
グランドメゾンThe山手241が目指す邸宅の姿である