横浜・山手エリアで物件を探したことのある人であれば、一度はその名を聞いたことがあるかもしれない。
「ドミナス山手」
1978年4月に竣工。
130㎡台の大型メゾネット住戸が連続して並ぶプランニング。
全戸が日当たりの良い南西向きに配置されている。
建物はブラウン系の屋根が異国の雰囲気を放つ独特のフォルム。
専用駐車場・プライベートガーデン・トランクルームが付いた戸建住宅さながらの魅力的な標準装備。
戸建住宅を思わせる永住型の住居は、一見マンションには見えず異国のアパートメントのような佇まいである。
山手エリアは外国人向けにつくられた家が多いため、さまざまなものが広くて大きな洋風の造りであることが多い。
もちろん本マンションも、窓が広く、リビングが広く、庭が広く、そして駐車場も広い。
マンションであるのにもかかわらず2台分の駐車スペースがある。
戸建風の低層マンションで言うと、すぐそばにガーデン南山手があるが
“市場に出てこない感”で言うと、このドミナス山手には敵わない。
横浜市内「入手難易度ナンバーワン」と言ったら大袈裟かもしれないが、ある種、伝説的なマンションである。
とにかく滅多に売りに出てこないマンションなのである。
そんな状況が、新築時より今日までずっと続いているのだ。
山手の高級住宅地に居を構えるほどのオーナーであれば、これまでにも市内外でさまざまな選択肢や誘惑があっただろう。
それでも此処に住むことを選んだ、それほどの魅力がこのマンションにはあるのだ。
当サイトにて紹介している、他ヴィンテージマンションに比べると少し雰囲気は異なるが
時代を感じさせないデザイン、住む人の価値観、そして「愛されている」という面では
横浜屈指のヴィンテージマンションと言えるだろう。
一言で言ってしまえば、元々持った素材の良さで勝負ができるマンションなのだ。
アジがあり、重厚感があり、歴史の重みがあるから、雰囲気がある。
近代競馬場発祥の地として、馬の博物館もある根岸森林公園。
周辺住民がペットの散歩を楽しむ姿が見られ、春には公園全体を覆う満開の桜の風景が圧巻である。
この広大な公園を囲む閑静な高台の住宅地。
海や夜景だけでなく、この眺望もやはりステータスの1つなのだ。