大浜・長者ヶ崎の海岸を眼前に江ノ島・その先の富士山までをも望む「葉山公園」
かつては皇室の馬場であり、乗馬の練習に使われていた景勝地である。
公園の隣に葉山を風光明媚な別荘地として有名にした葉山御用邸が存在する。
御用邸前を走る、葉山のメイン通りの1つ国道134号。
このあたりの下山口というエリアは、最寄りとなるJR逗子駅、京急逗子・葉山駅から少し距離があること、
そして常時万全の警備体制で警官が御用邸門前にて目を光らせていることなどから、かなり落ち着いた雰囲気になる。
この御用邸の目と鼻の先という立地に建てられた低層マンション。
前記の国道134号線を1本入った、実に閑静な住宅地である。
小さな町のメイン通りであるこの道沿いにスーパー等の生活施設が集中しており、
比較的マンションが多い一色や堀内エリアに比べても、葉山という町の中では生活するのにかなり便利なエリアである。
1991年5月に竣工、地上4階建、わずか8戸というプレミアムなマンション。
この年代に多い薄茶色のタイル貼の外観。
これだけでグッとヴィンテージの雰囲気が出るから不思議である。
ある意味、ヴィンテージマンション定番の装いといったところか。
エントランス側からの正面外観は、特徴的なR状のバルコニー。
各階2住戸づつ、南東向き・南西向きに別れ、どちらの住戸も遮るものはなく日当・通風良好である。
マンション裏手には大浜海岸へと続く下山川が流れ、この角度からの本マンションも格好いい。
エントランスまでのアプローチには、ひと目で手をかけられているとわかる植栽たち。
桜の木も植えられており、春の訪れも待ち遠しい。
自走式平置の専用駐車場が各戸に付帯、敷地内は清掃も行き届いており整然としている。
総戸数8戸というのは意思疎通が取りやすく、各々がそれなりの責任感を持つこともでき、こういった面でも良いのかもしれない。
分譲時の専有面積は120.63㎡~170.42㎡と、ゆとりある間取となっている。
スローライフ、田舎暮らしを求めて移住する人々も多い葉山。
実際、鎌倉や逗子などと比べると、齷齪と時間に追われての生活には向かない町なのである。
定住であっても、もちろん別荘であっても
時間を贅沢に使える、使おうと思える人間だけのユートピア。
それが葉山という町なのだろう。